お食い初めの儀式を漆器でやろう 使い方を徹底解説!
赤ちゃんの一生に一度のお食い初めの儀式、せっかくならしきたりに習って漆器を使って正式な儀式をやりたい!
今回は儀式当日に困らないよう、漆器の使い方を徹底解説!
お食い初めで使う漆器はどんなもの?
正式なお食い初めでは高脚の御前に漆器をのせたものを使います。
大河ドラマで武士に出される一人前のお料理が乗った足つきの台、といえばイメージがつきやすいでしょうか。
お食い初めでもああいった本膳料理と同じ形式のお膳を使います。
要注意!男女で色が違います!
使う漆器は男女で色が違うので要注意!
おとこのこ用
- 外側も内側も朱塗りで、金か黒漆で男紋を入れる
- 御前の脚が低い
- 絵付けは菖蒲や日輪などの昇運や縁起のよい文様
おんなのこ用
- 外側が黒塗り、内側は朱塗りで、銀で女紋を入れる
- 御前の脚が高い
- 絵付けは優雅な花文様や、束ね熨斗(のし)の文様
地域によって色が異なる場合もあるので事前にご両親に確認しておきましょう!
食器の種類と配置
箸
お食い初めでは両端が細くなっている「両口箸」を使います。
柳で作られていてとても丈夫、縁起が良く魔よけになるとも言われています。
配置:お膳の手前中央に持ち手が右側にくるように置きます。
飯椀
ご飯や赤飯を盛り付ける食器です。
形状:一番大きいお椀。一般的にはお椀に対し蓋が小さいのが特徴。
配置:普段のご飯と同じように左手前に置きます。
汁椀
蛤のお吸い物などの汁物を盛り付ける食器です。
形状:飯椀に比べて一回り小さい事が多い。蓋はお椀に対してちょうどよいサイズ。
配置:普段のご飯と同じように右手前に置きます。
平椀
煮物のような温かい料理や、焼き魚などを盛り付ける食器です。
焼き魚用の食器を別に用意しない場合に使用します。
形状:名前の通り平たく浅めのお椀。蓋はお椀より大きいかぶせ蓋のことが多い。
配置:飯椀の奥、左奥に置きましょう。
つぼ椀
酢の物や刺身などの冷たい料理を置く食器です。
形状:名前の通り坪上の深さがある小ぶりなお椀。蓋はお椀より大きいかぶせ蓋のことが多い。
配置:汁椀の奥、右奥に置きましょう。
※坪椀と平椀は絶対のルールは無く、左右逆でもOK!
高杯(たかつき)
お食い初めでは歯固め石や梅干しを置く食器です。
通常は漬物や酢の物、なますなどのおかずを盛り付けます。
形状:小皿に足がついているような、足高の杯。
配置:お膳の中央に置きましょう。
※お膳のセットによっては高坏は付いていないことも。
その場合は他の漆器の蓋を小皿のようにして、歯固めの石を置くとよいでしょう。
一般的に多い漆器の形状や基本的な配置をご紹介しました。
また仏教の宗派によっては並べ方も変わってくるので、気になる方はさらに詳しく調べてみてもいいでしょう。